Author Archives: SLabo7uk

専門外来

病院にいくと、たくさんの診療科目がありますが、その中の1つに専門外来があります。
専門外来とは、特定の病気に関する詳しい医療的知識をもつ医師が、患者さんの診察を行なう外来のことです。

専門外来に訪れる患者さんは、治療の難易度が高い傾向にあります。ここではいくつかある中の専門外来のうち、3つをピックアップしてみました。

ED外来

ED外来は、男性特有のED(勃起障害)を治療していきます。
ED治療の際は、クリニックや総合病院などの医療機関に事前に予約しておくと、スムーズに診察を受けられます。

EDの主な原因は、身体の衰えからくる器質性EDや、仕事・プライベートで過度の精神的負担を受けて発症する心因性EDがあります。また、服用している薬がEDの原因になる薬物性EDがあります。
近年、過度のストレスによって若い人が心因性EDを自覚するケースはたくさんあり、EDは身近な病気であると言えるでしょう。

参考:EDの原因と分類について【浜松町第一クリニック】

このEDの症状は男性特有のものですが、仮にパートナーがEDであった場合には、将来的に子供ができないなど女性にとっても深刻な問題となります。
とてもデリケートな問題なのでなかなか治療に踏み出すのは勇気がいりますが、それでも一歩前進できればより日常生活でも不安が少なくて済むはずです。

アレルギー外来

何らかのきっかけによって、身体に異常反応がみられる症状の治療・対策を一緒に考えていくのがアレルギー外来です。

アレルギー反応は幼い子どもにも現れ、それらの異常反応が生活に大きく影響する可能性があります。
特定の食べ物を摂食することで、身体にアレルギー反応がでてきて食べられません。
アレルギー外来では栄養管理のアドバイスや、アレルギー反応のでる食べ物に代わる食品などを医師と相談していくというのが主な流れです。

また、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの症状もアレルギー外来で診察を受けます。
なぜ症状が起きるのかを医師が説明したのち、今後気をつける点や、もし症状がみられた場合の対処法(ぜんそくなら吸入器の使い方など)を医師が指導します。

アレルギー外来では、異常反応がでないように日ごろの生活を調整したり、万が一症状が出た場合の対処法についても医師の指導のもと対応していきます。

糖尿病外来

糖尿病外来では、私たちの健康を阻害する「糖尿病」患者さんの生活を見直し、健康的な生活をサポートする外来です。

糖尿病は「1型」「2型」の2種類あり、医師は糖尿病のタイプ別に患者さんを指導していきます。
例えば「1型」糖尿病の場合、インスリンを生成できませんので外部からインスリンを取り入れる必要があります。そこで、患者さんに注射器の使用法を教えたり、今後の食生活で気をつける点を指導します。

「2型」の糖尿病では、インスリンが不足することによって症状を引き起こします。
医師はインスリンが不足していることを伝えた後、過度な食事や偏った食事は控え、栄養バランスのよい食生活と適度な運動を取り入れた生活を目指すことを患者さんに指導します。
「2型」の糖尿病は、「寛解」(症状をコントロールできるようにする)までの改善が期待されています。

参考:糖尿病は治る?−生活習慣病からくる2型糖尿病の場合「減量」が大切【メディカルノート】

整形外科

運動器の病気やケガを治すところ


整形外科は骨や関節、じん帯、神経、筋肉、腱など人が体を動かすために必要な、運動器と呼ばれる部位を治療する診療科です。先天性のものから、ケガや感染症、腫瘍、代謝性の病気など、赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆる年代の男女を対象としています。
 
整形外科に訪れる人が抱える主な症状は、腰痛や膝の痛み、肩こり、打撲、捻挫、骨折のほか、骨粗鬆症、関節リウマチ、痛風などさまざまです。整形外科はこれらの症状によって、さまざまな専門分野にわかれています。主な専門分野は背骨や脊髄といった体の土台となる部分を扱う脊椎外科、肩から手までを扱う手の外科、股関節外科、膝関節を扱う外科、スポーツ中に起こったケガなどを扱うスポーツ外科、腫瘍を扱う骨・軟部腫瘍外科、リウマチ外科、骨粗鬆症などを対象とした骨代謝外来などです。
 

美容外科も整形外科なの?

アンチエイジングなど美容を専門に扱う美容外科のなかには、美容整形外科と名乗っている病院が多数ありますね。このような病院も、整形外科なのでしょうか?
 
美容整形外科と、整形外科は違う分野です。整形外科は骨や筋肉、関節、神経など運動器を扱う診療科になります。一方の美容外科は、鼻を高くしたり、目をパッチリさせたり、肌にハリを持たせたり、お腹の脂肪を吸引したり、レーザーでしみをなくすなど、運動器を対象とはしていません。皮膚科に近い診療行為も多く、整形外科とは異なる分野であると覚えておきましょう。
 
脱毛するなら医療脱毛がおすすめの理由|Beauty note

ちなみに、医療機関で美容脱毛などを扱っているケースもありますが、こちらも皮膚科の診療に近く整形外科とは異なる分野です。施術に医師免許が必要であるぶん、一般的なエステサロンよりも信頼性の高い脱毛効果
を期待できます。

整形外科はすべてのケガを診てくれるの?

整形外科は運動器を対象とした診療科なので、交通事故や労働災害、スポーツなどによるけがの大半を整形外科が扱っています。ただし頭や顔に負ったケガや、心臓や肺、腹部など内臓にまで及ぶケガの場合は形成外科など、ほかの診療科が治療にあたります。
 
交通事故や労働災害など、深夜に急患が運び込まれてくることも多いので、24時間態勢での対応が求められます。手や足、肩、背骨、腰など対象となる部位が多いので、緊急外来だけでなく日中の外来でも多くの患者さんが訪れる、非常に忙しい部署です。
 
緊急に運び込まれた重症患者さんに対する対応から、腰痛などに悩むお年寄りまで、さまざまな患者さんを対象とします。運動器に関する幅広い知識に加え、重症患者さんへの応対方法、感染症予防の知識、痛みを抱える患者さんへの配慮など多くのスキルが求められます。
 
病院によって、得意とする分野も異なりますし、それぞれに特徴があります。高齢化が進み、関節の痛みなどに悩むお年寄りの患者さんが増えていることもあり、需要の高い診療科となっています。最近では、スポーツ外科など専門分野だけに限定した診療を行うクリニックなども増えてきました。

リハビリテーション科

人間の動作改善をリハビリテーション科

リハビリテーション科は何らかの事情により、患者の体の機能が正常に動作しなくなった場合に、もう一度動作できるよう改善するためのサポートをする診療科目です。現場には理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によって機能改善を図ります。

身体面の動作に関する支援では、主に理学療法士と作業療法士が行います。

歳を重ねるごとに日常生活動作(ADL)に支障をきたしてしまうおそれがあります。歩く、座る、起き上がるなどの基本的動作の改善を理学療法士が担当します。

これらの基本的動作から日常生活におけるより上位の動作、お風呂に入る、手工芸、レクリエーション活動などを作業療法士が行います。

作業療法士は身体機能の改善の他に、うつ病を患ってしまった方や摂食障害などの患者の精神的なサポート業務も担うため、理学療法士と比較すると業務の対象範囲は広いといえます。

言語聴覚士では、話す、聞くなどの言語能力機能を改善するために患者のリハビリを支援。日常生活において、相手に発信することや相手の言っていることを受信する場面は必ず存在します。円滑なコミュニケーションができるよう言語聴覚士はサポートします。

発音練習や口回りの筋力トレーニングなど、対人コミュニケーションにおける機能改善を図る他、言葉以外で相手に伝える方法を考えます。また、食事をスムーズにできるよう、患者さんのリハビリも行っています。

国家資格をもつ療法士たちの現状

リハビリテーション科に所属する、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士はすべて、国家資格の取得が必要とされる職業です。仕事では国が定めた一定以上の専門知識や、患者との円滑な接し方など、多くの知識・経験を求められます。

それだけ、専門性の高い人気の職業でもあります。

現在、理学療法士と作業療法士では年々資格取得者が増加しています。このような背景には、日本の高齢者人口が高いことも関連しているでしょう。

また、人と接する職業のため、社会貢献しているという実感が強く感じられます。
「ありがとう」と患者から感謝されるとその分仕事にやりがいを感じるスタッフは多いと思います。

言語聴覚士は、理学療法士や作業療法士と比較してまだまだ人材は求められますが、リハビリにおいて、なくてはならない存在です。高齢者に限らず、失語症や伝音性難聴などの様々な悩みを抱えた人にアプローチする重要な職業です。

今後も増えると予想される理学療法士や作業療法士と同様に言語聴覚士の需要は途絶えることはないでしょう。

病理診断科

顕微鏡で病気を診断する病理診断科

病理診断科は、2007年の医療法改正で病理診断科を掲げてもよいと法律で規定されて誕生した診療科で、患者さんの病気について病理診断を行っています。
では、病理診断とはどのようなものなのでしょうか?

一般的には、病院に訪れた患者さんは医師の問診や触診、レントゲンや血液などのさまざまな検査をもとに、主治医が何の病気であるか診断します。
これを臨床診断と呼びます。

一方で、病理診断科が行っている病理診断は、患者さんの体に生じた異常を調べるために患部の細胞や組織を採取して標本を作り、これを顕微鏡で観察して何の病気であるかを解明します。
主治医による臨床診断と、病理医による病理診断という2つの車輪で患者さんの病気を突き詰めることで、より正しい病理の解明が可能となります。

病理診断科の主な仕事

病理診断は主に次の5つの診断が行われます。
第1は、細胞診断です。
痰や尿のほか、異変が予想される細胞を採取して標本を作り、これを診断します。

第2は、生検組織による診断です。
病気ではないかと疑われる箇所を、メスや針などを使って取り出したものから診断する方法です。
たとえば胃がんが疑われる患者さんに対しては、医師が胃カメラを使って胃の内部を観察しますが、ポリープなどの異常が見つかった場合、その部分の一部の組織を採取して、病理診断科の病理医に診断を依頼します。
このような組織を生検と呼んでおり、この診断を生検組織診断といいます。

第3は、手術で摘出された臓器や組織の診断です。
この診断では、摘出された臓器を調べます。
病理医は臓器の病変の位置や大きさ、状態等を確認し、必要な部分を採取して標本を作り、顕微鏡で調べて、がんの進行度や悪性の度合い、転移の可能性など今後の治療方針を決める参考となる診断を行います。

第4は、手術中に行われる診断です。
これは手術中に摘出した臓器などを、素早く観察して診断し、手術中に診断結果を報告する術中迅速病理診断を行います。
手術で摘出した臓器の断面にがん細胞が残っていたら、がんの再発リスクが高まります。
ですから確実にがん細胞を除去できているかを手術中に確認するために、数十分のうちに病理診断を行わなければいけません。
この診断によって、確実かつより少ない範囲の摘出で治療が行えるのです。
また、肝臓や卵巣など病巣が体の奥のほうにあって、実際にメスで内臓を見てみないと悪性腫瘍かどうか分からない場合に、がんである可能性を考慮して手術を行い、手術中に病変のある組織を採取して病理診断を行い、診断結果によって手術方針を決めるケースもあります。

第5は、解剖による診断です。
亡くなった患者さんに対して、生前に行った診断や治療が適切だったか、また病気がどの程度進行していたかを調査し、今後の医療に繋げるための病理解剖が行われることがあります。
このときの病理診断を担当します。

麻酔科

麻酔のプロ集団、麻酔科

麻酔科では主に、手術のときに患者さんに麻酔を行うのが業務です。
手術前から手術中、手術後にわたって患者さんの状態に合わせて適切な処置をする診療科です。
 
手術ではメスで体を切り開きます。
料理でも包丁の刃が指先にほんのわずか触れるだけで激痛が走ります。
体を切開してさまざまな処置を行う手術は、人の体に重大なショックを与えます。
激しい痛みとそれに伴う出血や、ショックによる身体反応が起こり、麻酔無しでの手術ではほとんどの人が苦しみで命を落としてしまいます。
このようなことにならないために麻酔科では、手術による痛みや苦しみを感じたり、急激な反応が起こったりしないように、麻酔で意識を失くす仕事を担当します。

手術中はメスによる処置の衝撃だけでなく、麻酔によっても体に大きな衝撃を与えています。
自然に眠る睡眠とは違い、麻酔は強烈な薬の作用によって人為的に意識を奪うのですから、生命を維持するための呼吸や血液などの循環、神経の活動などさまざまな身体機能の働きも鈍くなります。
極端な話ですが、麻酔の量を間違って投与すると、目覚めずに死んでしまうというリスクもあるのです。
特に全身麻酔には、そのようなリスクがつきまとっています。

このため手術中は、衰えた身体機能を補うために酸素吸入で呼吸を助けたり、血圧を一定に整えるための機械をつけたりして、患者さんの全身の管理を行いながら処置が進められます。
手術による人体への影響は、刻々と変化します。
麻酔医は、手術中は患者さんの身体状況をしっかりと観察して、適切に麻酔薬を投与し、患者さんの安全を確保しなければいけません。

手術や全身麻酔という攻撃から患者さんの命を守るために、適切な状態を保つのが麻酔科の任務です。
手術になくてはならない、重要な役割を担っています。

術前術後の仕事

麻酔科医は手術中以外にも、さまざまな仕事を行っています。
手術が行われる前日などに患者さんを診察し、全身の状態を観察した上で患者さんに最適な麻酔法を選び、滞りなく準備を行う前準備も大切な仕事です。

そして術後も、患者さんは激しい痛みに耐えていますから、手術で使った麻酔薬の影響などを考慮しながら、痛み止めの量などを決めて患者さんの苦痛を和らげるためのケアも行います。

このほかにも集中治療部で治療を受けている重症患者さんの全身管理や、病棟の患者さんに対する人工呼吸器の管理なども麻酔科の仕事です。

ペインクリニック外来を併設する麻酔科も

近年ではぺインクリニック外来を併設する総合病院や、ペインクリニック専門の診療所も増えてきました。
麻酔や痛みに関する優れた知識や技術を生かし、がんの疼痛や神経痛などさまざまな痛みに苦しむ患者さんに対して、鎮痛薬や神経ブロックを処方して、患者さんの痛みを軽減するのがペインクリニックです。
このような診療も、麻酔医の仕事となります。